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総合的な探究の時間で大切にしている2つのこと×国際協力編

 こんにちは。初めまして。企画部の元漁師Kです。元漁師Kは、ブルキナファソでの青年海外協力隊の経験を本校の総合的な探究の時間に活かしています。

 日吉ケ丘高校は、HELLO Villageをプラットフォームに、英語教育だけでなく、国際教育に力を入れた教育活動を行なっています。
 総合的な探究の時間の醍醐味は「リアルにつながる」ことができる点です。昨年度2021年度には、例えば、西アフリカで学校給食の栄養改善のためにプロジェクトを進めている方と直接連絡をとりながら実際に現地の食材を使った栄養メニューをプレゼンしてみたり、フェアトレードの商品を販売している方の話を聞いて、自分たちの住む地域でどうしたらフェアトレード商品の購入意欲が高まるのかを考えプレゼンしたりしました。


 ゼミの活動で大切にしていることが2つあります。1つは、いいアウトプットをするためにたくさんのインプットをしようということです。良質な発信をするために多くのことを学ぶ仕掛けのある授業は、自ら学ぶ力を育むとともに、社会とつながる経験を持つことによって、その後のキャリア形成につながると考えています。
 もう1つは、上記の目標を達成するためにやりたかったらとことん突き詰めて探究することができる環境を作ることです。例えば、こんな人と話してみたい、行ってみたい、コミュニティとつながりたいという生徒の気持ちが授業を通して芽生えたら、担当者も一緒になって考え、どうしたら実現できるかいいか考え行動していく姿勢を大切にしています。


 昨年度は国際協力関係者とコラボして国際協力の課題についてリアルな話を聞いたり、YouTubeで活躍されている国際協力師<原貫太氏>を招いて講演や意見交換などを行ってきました。

原貫太さんとのオンライン交流を終えて記念撮影。2021年総合的な探究の時間より。

 こうした「リアルにつながる」取り組みによって、国際協力について文字だけで情報をインプットするだけではなく、いま起こっているリアルなことを学ぶ機会になったのではないかと思います。そして、学んだこと、気づき、課題解決に関するアイデアをどうしたら他者に共感してもらえるのか、実現可能になるのかというアウトプットの力を身につけてほしいと考えています。


 本校のキャリアゼミは、目先のキャリア形成ではなく、今日吉ケ丘にいるときだからこそできることを全力でやってほしいと考えています。伝統都市である京都に住んでいることや、高校生というブランド力を発揮して「今しかできない」「自分たちにしかできない」ことをどんどん発信していくことで今キャリアを築いていってほしいのです。そうした積み重ねこそ、本当のキャリア形成につながるのではないかと考えています。

2022年6月 元漁師K